ファクト2:不安は何もしないと増え、行動すると減る

不安になるのは、必ず「ピンチの状態」「困った状態」のときです。そこから「早く行動して脱出しなさい!」というのが、不安の生物学的な意味合いです。ですから何もしないで、放置すればするほど、不安は強まります。

布団に入って、「どうしよう、どうしよう」と悩み続けるほど、不安は強まるのです。多くの人の間違いは、悩みを抱え、不安な状態になったときに、「どうしよう、どうしよう」と思考停止のループに入ることです。行動を起こさない限り、いくら悩んでも絶対に問題が解決されることはありません。

ですから、不安を消すことは簡単です。「行動する」ことです。

いきなり不安が「ゼロ」にはならないまでも、行動することで、不安は必ず軽くなります。「何もしない」と強まるだけなので、何かするだけで気分は変わります。

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人間の感情において最も根源的なものは恐怖であり、不安である。
―トマス・ホッブズ(イギリスの哲学者)

不安の源、ノルアドレナリンは「行動するためのエネルギー」、つまり行動の「ガソリン」です。あなたを苦しみから救ってくれるエネルギーが、「不安」なのです。不安というエネルギーを使い、行動を起こす。そうすると、ガソリンである不安は確実に減っていき、あなたはどんどん楽になっていきます。

ファクト3:アウトプットで現実が変わる

世の中には、「インプットの世界」の住人と「アウトプットの世界」の住人がいます。いくらインプットを頑張っても、脳の中の知識、情報が増えるだけです。外界(現実の世界)に、まったく影響を及ぼしません。現実変化も自己成長も起きるはずがないのです。

これを悩みの解決に応用しましょう。ネットや本で対処法を調べて多少のアイデアを得るかもしれませんが、その内容について、「言わない」「書かない」「行動しない」状態では、現実はまったく変わらず、状況は好転しません。

「インプットの世界」の住人である限りは、不安も解消しないし、悩みや問題も解消、解決しません。話す、相談する、書き出す、日記を書くなど、小さなアウトプットを1つずつ積み上げていくことで、あなたの不安や悩みが解消し、自分の「生き方」、生きるべき方向性が見えてくるのです。