口癖を変えれば、思考パターンが変わる

こうした口癖は、先延ばしするための「言い訳」にもなります。では、口癖をなくし、先延ばしを撃退していくにはどうしたらいいのでしょうか。

最初にすべきことは、「気が付く」こと。まずは、ご自身で4つの口癖を普段使っていないか確認してみてください。そして、該当するものがあったら、思考パターンを見直すチャンスです。まずは、意識して使わないようにしてみてください。今まで漫然と使っていた口癖を一度やめるわけです。

次に、思考パターンを変えていく必要があります。「◯◯だから、やらない」を、「◯◯だからこそ、今すぐ10秒だけ行動してみよう」と、新しい口癖に言い換えていくのです。

写真=iStock.com/takasuu
※写真はイメージです

「大事なことを後回しにしてしまう」が先延ばしの正体

最後に、先延ばしとはいったいなんなのかを理解する必要があります。

そもそも、多くの人が先延ばしの本当の意味を理解していません。「重要でないこと=些末なこと」を先送りすることは、「先延ばし」ではありません。私がいう先延ばしとは、「あなたにとって重要なこと・価値あることを後回しにすること」です。後回しにすることで、自分の人生や仕事に重大な損失が生じることを後回しにすることが、先延ばしなのです。

口癖を使わないようにするだけでは、本当の意味で先延ばしはなくなりません。大切なことは「自分の人生で本当に実現したいことは何か?」を明確にすることです。一度初心に戻り、あなたにとって本当に大事な価値観を見極めてください。そして、「自分にとって大事な価値あることの先延ばしをやめよう」と決意し、実行することが大切なのです。