社内で企画や案件について検討する際には、まず提出された内容について良い点を評価し、その上で改善点なり代替案を提案すれば、そこにいる人たちも賛同するでしょう。代替案のない批判は絶対に避けましょう。
仕事を通じて自身のブランド力を磨く
(5)会社の看板に依存しているか、自身のブランド力で生きているか
ビジネスパーソンの中には、自身の力と企業の看板力をはき違えている人を時折見かけます。どんな場合にも自分の名前の前に、勤務している企業名を必ずつける人がこのタイプです。その人にとって、会社の名刺は何よりのよりどころです。もしこのタイプの人がグループ会社や他企業に転籍になったり、定年を迎えたりした時には、埋めようのない喪失感にかられることになります。
逆に自分が取り組んできた仕事や現在の職種から自分を語れる人の中には、自身のブランド力を発揮している人がいます。仕事に取り組みながら企業の価値を高め、さらに自身の価値も同時に高めていく意識と行動を起こせば、個人のブランド力を向上させることができます。
仕事を通じて自身のブランド力を高めていけば、その魅力に惹かれる人たちが増え、自身の可能性を広げるオファーが舞い込んでくるようになります。
(6)根拠なく楽観しているか、健全な危機感を持って日々臨んでいるか
「早期退職しても、焦らずに次の仕事を見つければいい」「年金だけで暮らしていけるだろう」「仕事から解放されたら、ゴルフざんまいの暮らしをしよう」など、将来の生活に何の根拠もなく楽観視しているヒトがいます。会社に就職できた時代と現在とでは経済環境が大きく異なり、平均寿命が延びたことで生存リスクが高まる社会になりました。何ら準備をせず、また仕事をせずに人生の後半戦を暮らせると安易に考えるのは危険です。
健全な危機感を持ち、自分を客観視する
将来の自分を展望してそうありたい姿を自身でデザインし、今からできることに取り組めば、必要になる打ち手が見えて来ます。根拠のない楽観論で後半戦を過ごそうとせず、健全な危機感を持ちながら日々スキルアップに励みましょう。
(7)自身を客観視できないか、客観視できているか
部下や会社にいる周囲の人たちが自分をどう見ているか、客観的に判断できていないと独りよがりの存在になってしまいます。それなりの年齢になっている人に、部下や周囲の人たちは相手の心証を悪くする助言や忠告をしてはくれません。自身が肯定されていると思い込んでいたことが、お世辞にすぎない場合もあります。