大企業の社員でも安心できない

業績が好調で高収益であっても早期退職制度を導入する企業が増え、新型コロナウイルスの影響で業績が悪化している法人が増大しています。働かない人材を雇い続けられる企業は、今後存在できなくなるでしょう。

その一方、自身の市場価値を高めるように仕事に取り組み、自分の会社以外でも通用する人材になれるようにビジネススキルを高度化していけば、「アガリの人」にはなりません。自身の能力を高度化させていく取り組みは、人生の後半戦で発揮されることになります。

(2)「思考停止と行動停止」か「創造的思考と具体的行動」か

「今のままの仕事の仕方では、後輩たちに先を越される」「惰性で仕事をしていてはいけない」「新しい知識を吸収しないと、ついていけなくなる」こういった自身の問題や課題に気付いていながら先送りして思考停止し、行動が変わらない人がいます。

行動を起こさず、そのまま無為に時間を費やしていると、その人が存在する意味と価値はないと組織は判断することになりかねません。

ビデオ会議
写真=iStock.com/metamorworks
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自分の仕事の取り組み方に課題や問題があることに気づいたら、改善策や代替案を考え、速やかに行動を起こしましょう。そんなあなたの姿に触れたら、周囲の人たちの見る目は変わってきます。

やりたいこともなく、批判ばかりの人は要注意

(3)仕事にも人生にもやりたいことがないか、やりたいことにあふれているか

組織が最も恐れること、それは企業文化に悪影響を与える人材が社内に存在することです。悪い人ではなくても、仕事や生き方に気概を感じさせず、若手たちのモチベーションをそいでしまうような人材ではうとましく思われ、部下や周囲の人たちは離れていきます。

反対に仕事とプライベートで共に意欲にあふれ、前向きに取り組んでいる人なら、社内外を問わず人との交流機会は多くなり、人との縁が絶えることはありません。ポジティブな力を発揮している人には、自身の可能性を広げるチャンスが増えていきます。

(4)批判するだけか、代替案を出せるか

学校で優秀だった人ほど、批判精神が旺盛です。社内の会議で部下たちが考え出した企画や取り組みに対して批判しているだけでは、いずれ声は掛からなくなります。会議に出席してできない理由を挙げるために、企業は給与を支払っているわけではありません。

どうすれば仕事を円滑に進め、成功させることにつながるのか。社員はそこに知恵を絞ることを求められています。創造的な発想ができず、批判することに生きがいを感じていては、自分の居場所はなくなってしまいます。