甲子園を見ても分かるように、日本では丸坊主が男子高校生にふさわしい髪型だとされているフシがあります。確かに丸刈りにしてしまえば、髪の手入れに手間がかからないのは確かです。

しかし「手間がかからないこと」を選ぶのか、それとも「おしゃれ」を選ぶのかは本来は各自が決めれば良いわけです。そこを統一させて全員を丸刈りにさせてしまうのは、大人たちによる「高校生らしさ」の押し付けなのかもしれません。

校則は結局「ダレ得」でもない

校則があることにより窮屈な思いをするのは生徒ばかりではありません。生徒に対する細かい規則があることで、先生もそれらの規定が守られているかどうかをチェックしなくてはならなくなります。このことにより、そうでなくても部活等の時間外労働に忙殺されている先生に負担が強いられるわけです。そういったことも考えると、「校則があるのはダレ得でもない」と思います。

ヨーロッパの学校とは違い、日本の学校では「地域の目」も気になるといいます。しかし地域からの「お宅の学校の女子生徒はスカートの丈が短い」「お宅の学校の男子生徒はツーブロックが多い」などといったクレームには、どこかの芸能事務所のように学校は「プライベートは生徒に任せています」と返すのが理想的だと思います。

そもそも今の時代、「ツーブロックを禁止すること」は別の意味でも問題です。コロナ禍で美容室や理髪店に行くことがはばかられるいま、自宅でバリカンを使って気軽にできるツーブロックこそが時代に沿った髪型だと思うのですが、どうでしょうか。

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