学校が「子供が将来社会に出た時にうまくやっていけるよう準備をするところ」であるならば、校則による「縛り」はむしろ逆効果なのではないでしょうか。校則により均一的な格好を長年強いられてきた生徒が社会に出た時に「多様性」というものにポジティブに向き合えるのか――そんなことが心配になってきます。

そもそも「校則」は必要なのか

都立高校186校、都立中高一貫校5校の全191校を検査した結果、83.1%の全日制の高校に生徒の頭髪に関する校則があることが分かっています。生まれつき髪の色が明るい生徒が学校に地毛届を提出させられる問題もまだなくなっていません。

日本の校則は規定が細かく、女子生徒の制服のスカートの丈に関する規定があったり、靴下がワンポイント禁止だったり、寒い冬場でもコートやマフラーが禁止されていたり、さらには生徒の下着の色まで決められていたりします。

今回の「ツーブロック禁止」についてインターネットでは「理不尽」「意味不明なルールの典型」など非難の声も多く見られました。

そんななかで尾木ママはブログに「ツーブロックは、自由でもいいし、禁止でもいいと思います。一番のポイントは【誰が決めたのか】ということ」と自身の見解を述べ、続けて「高校生にもなって、いちいち細々とした校則を学校の先生たちがきめる。(一部中略)学校生活を快適に過ごすかどうかは生徒たちの問題です。生徒会で議論して決めるのが筋ではないでしょうか?」と書きました。

つまり同じルールであっても、大人が勝手に決めるのではなく、あくまでも生徒が互いに話し合った上で決められたルールであるべきだと尾木ママは主張しています。

ただ校則がない学校に通っていた筆者は「学校に校則ってそもそも必要なの?」と思ってしまいました。

未成年だから髪型や下着の色に口を出してもいいのか

仮に生徒同士でルールを決めたとしましょう。生徒が多数決で「下着の色は白に限る」と決めたとして、なぜ他人が決めた色の下着を身に着けなくてはいけないのかと疑問に思います。

社会人に置き換えて、この問題を考えてみましょう。仮に会社の平社員同士の多くが「ブラジャーの色は赤がいいと思う」と思ったとしても、口に出すことは難しいでしょう。異性がいる場合は間違いなくセクハラになりますし、自身が身に着ける下着について、他人が意見を述べること自体がおかしいからです。

そう考えると、相手が未成年で学生だからといって、大人が平然と下着にまで口を出すのはやはり理不尽だと思ってしまいます。