3つが常に完璧にできたわけではない

3つのポイントを意識して考え、行動すれば、常に完璧なディスラプターとして作用する側に立てる……と言いたいところですが、残念ながらそう簡単なことでないのもまた事実。私自身、アップルのディスラプターチームに所属していたわけですが、ディスラプションの中で常に作用する側にいたわけではありません。

この3つが完璧にできたということでもありません。私に限らず、アップル自体についても同様のことが言えます。再生後、矢継ぎ早にiPod・iPhone・iPadなど目覚ましいイノベーションを起こし、輝かしい企業にアップルは成長しました。しかし、そのアップルでさえ、発展の過程でいくつもの試練に遭遇しています。

どんなに成功しても試練から解放されることはない

つまり、どんなに成功した企業も人間も、試練から永遠に解放されることはありません。だからこそ、ディスラプションなのであって、それが摂理であり、人生というものです。

したがって、これら3つのポイントは、到達すべき姿として目指すべきものではありますが、時折崩れそうになるバランスを(動きながら)補正して、バランスを取り戻したいときに立ち返る支点と軸と考えてください。

または、自分のあるべき姿を目指して前進する際に、バランスを崩したり、自信をなくして妥協したり、抵抗に遭ってあきらめそうになったり、自分のバランス補正が必要だったり検知したくなったりしたときに使えるジャイロセンサーです。

関連記事
「コロナ不況」で真っ先にリストラされる人の条件
なぜ昭和おじさんたちは、緊急事態宣言でも"不要不急の出社"をしてしまうのか
「とりあえず通勤してくれ」コロナ時代には通用しないダメ上司3タイプ
ポスト・コロナのマネー戦略で、絶対にやってはいけないたった一つの愚行
コンビニ堅調、コロナ影響下の「意外すぎるヒット商品」とは何か