ミスの経験は仕事という実験に不可欠な要素

組織の中で働いたことのある人なら誰でも、1つや2つくらいはミスをしたことがあるはずだ。失敗は避けられないということはほとんどの人が認めているが、その責任をとるのが好きな人はいないだろう。

しかし、失敗がきわめて大きなものであっても、それが必ずしもキャリアに永続的にキズを残すわけではない。実際、ほとんどのミスが組織や個人の学習に役立つものだ。ミスは仕事という「実験」の欠かせない一部であり、イノベーションの必須条件なのだ。だから思い悩む必要はない。見事に立ち直って、その経験を学習し、成長に生かせばよいのである。

ペンシルベニア大学ウォートン・スクール、マック・センター・フォー・テクノロジカル・イノベーションのリサーチ・ディレクターで、近日刊行予定の『Brilliant Mistakes』の共著者、ポール・シューメーカーによれば、ほとんどの人は自分の失敗に過剰反応する傾向があるという。「プラスとマイナスを均等に評価しないので、マイナスがプラスよりはるかに大きく見える」と、シューメーカーは説明する。