まずは普段の生活の活動レベルを上げる、通勤や通学を利用して積極的に歩こう。エスカレーターでなく階段を利用するといい。
窓が見える場所で休めば、創造力アップ
休憩の過ごし方のポイントは「身体活動」だとして、次に「場所」はどうだろうか。前出の男子学生を対象に、今度は休憩場所を次の5パターンに変化させて調査した。
(1)仕事場の自席で休憩
(2)仕事場の自席で11分の休憩と屋内歩行4分
(3)窓が見える屋内で休憩
(4)屋内の緑化スペースで休憩
(5)屋外休憩スペースで休憩
その後の作業では、「単純作業」の効率には有意差がなかったものの「創造作業の効率」で3、4、5が有意に成績が良かったのだ(図F)。
「休憩では身体活動だけでなく、共用空間、つまりリフレッシュスペースの環境がさらなる知的生産性の向上に役立つと考えられます」(同)
仕事場の空気は新鮮さを、温度や湿度は一定を保ち、照明は時間帯によって変化させる。さらに殺風景な室内ではなく彩りを取り入れ、オン(仕事中)とオフ(休憩)の動作にメリハリをつける。能力を最大限発揮できるような環境を、自らの手で整えたい。