「サン・セバスチャン」のような美食街をつくる

美食の聖地と言われるスペインバスク地方のサン・セバスチャンは碁盤の目のような区画に200軒ものバルやレストランが軒を連ねていて、観光客はそこをそぞろ歩き酒とおのおのの名物料理を楽しむ。私がイメージするのはサン・セバスチャンのような美食街で、隅田川の河口辺りに海を見ながら食事ができる街をつくる。

お台場のヴィーナスフォートを構想した経験から言えば、このレストラン施設はエンクローズドモール(屋根付き、空調付きのモール)にしたほうがいいだろう。日本の冬は結構寒いし、梅雨時は雨が多く、夏は酷暑。エンクローズドモールのほうが通年で快適に利用できる。

ランドマーク、職住近接、食の街。この3つのコンセプトで築地、勝どき、晴海を一体開発すれば、シドニー湾やカナリーワーフに匹敵するような世界中からヒト、モノが集まる魅力的な街ができると思う。

ボードウォークは人々の憩いと出会いの場になる

ちなみに、街はボードウォーク(木の板張りの遊歩道)でつないで、ビジネスエリア、住宅エリア、レストランエリアなどを徒歩で行き来できるようにする。ボードウォークを歩いてどこにでも行けるというのも外国人が好む大事なコンセプトなのだ。

平日はボードウォークを伝って通勤、通学し、土日になるとボードウォーク沿いにあるカフェで緩やかな日差しを浴びながら新聞を読む――。ボードウォークのある世界の街々でよく見かける光景だ。これが案外重要な出会いの場になっていて、そこで意気投合した2人が会社を辞めて、新しい会社を興すこともある。

中央区と江東区の合作で築地、勝どき、晴海をボードウォークでつなげば人々の憩いと出会いの場になる。安心、安全でいつでもレストランやコンビニなどが開いている24時間都市なんて世界中にそうはない。うまく一体開発できれば、世界都市として100年先、200年先まで高い評価を受けるだろう。

(構成=小川 剛 写真=AFLO)
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