NLPの解説書は、日本でも数多く出版されているが、大半はカウンセラーなどプロに向けたもの。そこで、「仕事や人間関係に悩む一般の人にも、NLPの活用法をわかりやすく紹介したい」と考え、藤川さんが著したのが本書だ。課題に応じて項目を短く分け、平易な言葉で手法を説明している。
また、タイトルどおり、各項目にコマ割りしたマンガを挿入したのも大きな特徴だ。NLPは実際に体を動かすスキルも多く、「たんなるイラストよりもマンガのほうが、動作の流れや相手とのやり取りを伝えやすいからです」と藤川さん。
当初は、仕事と家事、育児の両立に追われる既婚の30代女性をメーンの読者と想定したが、女性部下との接し方に悩む中高年男性などにも読まれているそうだ。「難しいと思われがちなNLPに、一般の人が関心を抱くきっかけになれば」と、藤川さんは期待している。
大学で数学を専攻し、塾講師をした後、公教育に携わる。2002年にNLPに出合う。米国NLP協会認定トレーナー&コーチなどの資格を有する。