また企業の中に複数ある事業展開をまとめる際、並列に並べず、事業の大小や段差などでメリハリをつけると、企業の強みがより伝わりやすくなる。図のライザップの場合、美容健康関連をベースにした企業であることが伝わるだろう。

もし「進むべき方向性を見つけ出したい」のであれば、普段から注目企業のビジネスモデルを図解する習慣をつけておくことは有効だ。企業の本質が図として頭に残り、選択肢が増えるに違いない。

※ライザップグループ2018年3月期決算をもとに作成。売上収益は調整額約20億円が計上された数字。
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M&Aを意欲的に進めているライザップ。メインとなる健康分野が大きなシェアを占めているものの、アパレル、住関連、エンターテイメントとM&Aなどで新たに加わっている分野の棲み分けもわかってくる。「段差を図解に用いる場合、あまり数を多くしすぎないように注意しましょう。3~4つくらいに整理するのがベストです」(高橋氏)。
櫻田 潤
インフォグラフィック・エディター
プログラマー、システムエンジニア、ウェブデザイナーなどを経て、ニューズピックスに参画。図解やビジュアルを幅広く用いた記事を執筆、デザインする。
 

永田豊志
知的生産研究家
新規事業プロデューサー。ショーケース・ティービー取締役COO。図解思考、フレームワーク分析などのエキスパート。著書に『「図解思考」の技術』シリーズなど。
 

高橋政史
経営コンサルタント
クリエイティブマネジメント代表取締役。のべ3万人、200社超の企業が導入する「方眼ノート思考」メソッドの開発者。整理術、会議術、速読術など、著書も多数。
 
(撮影=大泉 裕 写真=iStock.com)
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