またIT関連のビジネスは、チャネルが多く、視覚化するのが困難なように見える。そこで知的生産研究家の永田豊志氏は、「まずは何の問題解決をしたいかを考えるべき」と説明する。

「関わる要素をすべて図にしても、複雑な状況が複雑に視覚化されるだけ。もしクラウドと社内サーバの違いについて資料を作る際、もっとも重要な問題がセキュリティであるなら、コストなど他の要素は省きましょう。図がシンプルになり、情報が整理されます」

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社内サーバはシステムを購入後、少数の社員で運営され、当初の設定がそのまま維持されるケースが多い。一方、サーバが社外にあるクラウドはデータの保管場所として不安に思われることがあるが、サービス提供企業が運営・管理するため、日々システムが改善され、セキュリティの強度も上がっていく。(永田氏)