また、失敗の要因を明確にするのに、経営コンサルタントの高橋政史氏は、フローチャートを用いた理解を勧める。

「解決しない問題の多くは、ゴールが不明確なため、取り組むべきことが見えてこないのが原因です。まずは具体的な数字をあげてゴールを設定する。そして現状の重要な事実を3つほど抜き出し、ひとつひとつに、状況解釈と行動提案を見つけていく。そうすると問題が整理され、解決策が見えやすくなります」

▼CHECK!
残業時間を減らすには、まず現状を把握して明確な目標数値を設定することが必要。そのために問題点を細かく洗い出し、ひとつずつ対策を練っていく。「図解する際、イメージしたいのは、『事実』『解釈・分析』『行動・報告』を3つ並べた、3×3項目の9マス。これの全部を埋めることで、具体的な行動計画が割り出されていきます」(高橋氏)