3.焼鳥
雰囲気のいい焼き鳥屋で、職人の妙技と鶏を楽しんでもらいながら、こちらもしっかり断糖できます。何を頼む場合も「タレ」は禁物と心得てください。ただし、「タレか塩かは店が決める」ルールのお店で「塩にしてくれ」とわがままをいうのはやめましょう。こちらの注文が通るかどうか、事前に確認するのがベストです。
「糖断ちランチ」でプレゼンの内容も変わる
たとえば金曜の夜から月曜の夜の接待までの10食を、糖質制限2.0で推奨する「1日5グラム以下」の食事に変えたとします。うっかり糖質を摂っていないかぎり、そして普段は意識せず糖質を摂っていた人ならば、これだけで1キロも体重が減っているはずです。
また実践期間中、午後の眠気や朝のダルさがなくなってしまう人もいるでしょう。
それだけ糖質は、体重や体調に大きな影響を及ぼします。懐疑的な方は、午後に控えた大事なプレゼンの前の1食だけでもいいので、糖を断ったランチをしてみてください。「気合を入れて、とんかつ定食」を食べた日よりも、意識がはっきりし、いいプレゼンができること請け合いです。
ただし大切な注意点を最後にひとつ。仕事に熱心な方、仕事のできる方への忠告です。こうした方が糖質制限2.0の手法をとれば、体重は面白いように減ります。すると、体重を減らすことに達成感を覚え、「健康な心身を手に入れる」という当初の目的を見失って過度のダイエットをしてしまう人がいます。これは絶対に避けてください。1日に必要なカロリーを、糖質以外でしっかりと摂る。これが鉄則です。
医者がいうのもおかしいですが、自業自得で身体のあちこちを悪くして高い医療費を払うのはばかばかしいです。糖質制限2.0のノウハウで、医者いらずの身体を作ってください。
ハタイクリニック院長
弘前大学医学部卒業。1991~96年国立国際医療センター精神科。1996~2007年国立秩父学園医務課医長。1992~2007年国立精神・神経センター精神保健研究所研究員。大石記念病院(足立区)、皆藤病院(宇都宮)勤務を経て、2009年、ハタイクリニック(目黒区) 院長に就任。2010年よりEuropean University Viadrina非常勤講師。2014年よりAyurvedic Medicine Practitioner(California)。著書に『断糖のすすめ 高血圧、糖尿病が99%治る新・食習慣』(ワニブックス)などがある。