英語を学ぶ意味はそれだけではない。インターネットで膨大な情報にアクセスできる時代だが、その9割は英語だと言われている。「英語ができないだけで、豊富な情報を利用できないハンデを持つことになる。プレゼンの資料一つとっても、海外の最新情報を盛り込むだけで、上司にも取引先にも、より『刺さる』ものになります」(三輪氏)。
では、何から手をつけたらいいのか。三輪氏は「序破急」という、雅楽や能の構成を表す言葉を挙げる。「まず基礎となる型をしっかり身につけ、次に型を破ることで次のステップに進むことができる。英語も同じです。外国の言語を効率よく学ぶためには、型、つまり文法が基本となります」(三輪氏)。
安河内氏も、文法の重要性を指摘する。「特に中学英語の文法が大切。汎用性が高く、どこでも使えるからです。避けて通るのはかえって非効率」と言う。同氏の『ゼロからスタート英文法』は、中学レベルの英文法を社会人向けにまとめてあるのでお勧めだ。
しかし「文法は単に理解しても意味がない」と安河内氏は続ける。「倒置や分詞構文など、難しいものは要りません。簡単な文法のパターンは少ないので、反射的に口にできるまで例文を音読して暗記するのが上達の近道です」。
紹介した書籍
●『Real World101』 James Calanoほか・著 New View Pr.
●『Perry Mason Seven Complete Mysteries』 Erle Stanley Gardner・著 Outlet
●『The 7 Habits of Highly Effective Teens』 Sean Covey・著 Fireside
●『The Oxford Dictionary of Catchphrases』 Anna Farkas・編 Oxford Univ.Pr.
●『the Business Plan for the Body』 Jim Karas・著 Headline Book Publishing
●『The Art of Clear Thinking』 Rudolf Franz Flesch・著 Barnes & Noble