急増している子供の「スマホゲーム」犯罪
敵は身内にあり、という例もある。名付けて「家庭内」型犯罪だ。
30代男性。カードを手元から離した覚えはないし、IC付きクレジットカードだからスキミングされる心配もない、暗証番号も他人にはわからないもの。にもかかわらず、50万円を使われた。スキミング犯罪ではないかとカード会社に相談したところ、立証できないので保障は無理だと言われた。妻や子供など家庭内の犯罪ではないかと判断された可能性が高い。
実はスマホ時代になり、子供による家庭内カード犯罪が多発している。いわゆる「課金トラブル」だ。スマホのゲームなどで有料のアイテムを大量購入してしまい、後日、数十万円にのぼる多額の請求をされて親が青ざめる、といったケースが後を絶たない。
恐ろしいのが、家族が不正使用した場合、保障の対象になりづらいということ。家族が勝手に自分のカードを使用した場合、多くは所有者の管理が甘かったと判断されるためだ。
「今やデータ流出、不正請求は日常茶飯事」と三上氏が警告する通り、クレジットカード犯罪は身近なものになってきた。割引目当てに5枚、6枚とカードを持っている人、ご用心を。