一口にノートと言っても、そのバリエーションはさまざま。文具の達人をナビゲーターに、「仕事に効く」アイテムを紹介します。

発想を得るために何を選べばいいか

仕事を効率化するツールがたくさんあるなかで、わざわざノートを使うのはなぜでしょう。

[選者]ステーショナリーディレクター 土橋 正氏●文具展示会「ISOT」事務局を経て、土橋正事務所設立。文具ウェブマガジン「pen-info」を発行。著書に『モノが少ないと快適に働ける』、『文房具のやすみじかん』(共著)ほか。

私自身、デジタルツールを使いながら、アイデアを練ったり原稿の構成を考えたりする場合はノートを使っています。そうすることで、自分の頭の中にある「不確か」なものに「形」を与えることができるんです。

デジタル上で同じ作業をすることは難しい。デジタルには、決められた文字や記号を打ち込むことはできますが、まだ不確かで曖昧なイメージを満足に表現することはできません。もし「デジタルペン」の進化によって、ほとんど手書きと同じように書けるようになったとしても、線の濃淡や形の自由度などを表現するためには、今のところノートを使った作業のほうが優れているように思います。