勉強のための勉強は、意味がない

――……失礼しました。勉強をする理由についての質問で、年収2000万円超の人は「ビジネス全般の知識・スキルを身につけるため」が多く、年収500万円台の人は「資格を取るため」が多いという傾向が出ました。これについてはいかがですか。

【ジェイソン】日本人はとにかく資格が好きですね。資格勉強はいいんだけど、資格を取ること自体が目的になってしまっている人が多くて、もったいない。TOEIC900点取って英語が喋れない人が、結構多いんですよ。なんかそれ、意味ないですよね。だって、TOEICの点数が高くても、英語がしゃべれない人、要る? 要らないですよ。何のために英語の勉強をしているの?

TOEICを否定するつもりはないですが、TOEICで高得点を取ることを目的にしていて、なんでTOEICの勉強をしているのか忘れてる人、いますよね。MBAも同じです。それをどう生かすのかが大事であって、勉強のための勉強は、やめなきゃいけないですよ。

目標は、具体的な数値で立てないほうがいい

――勉強の計画についてお聞きします。「勉強のスケジュールはどこまで決めていますか?」という質問では、「決めていない」が、年収2000万円超でも5割を超え、500万円台よりも上回りました。編集部としては少し意外でした。

【ジェイソン】「1年後にTOEIC何点」とか、「半年で10キロ痩せる」といった、そういう具体的な数字の目標はダメだと思います。

――えっ、なぜですか?

【ジェイソン】計画通りにいかないときに挫折するから。それよりも、「毎日10分勉強する」とか、毎日の行動に基づいた目標を設定した方が、管理がしやすいので絶対いいですね。