小池氏の演説を見守る「ある人物」

その一方で、特定の組織に所属していないと見られる人たちが続々と集まっているのが小池氏の街宣だ。

初日の動員数こそ他の2人の候補より少なかったものの、7月23日に行われた銀座4丁目での街宣では、約3000人が歩行者天国を埋めつくしていた。

翌24日に開いた「スーパーサンデー大演説会」では、新宿駅西口に約2000人が集まった。同場所は共産党がよく街宣に使用するところだが、共産党が国政選挙で組織動員をかける時よりも、その実数は多いように思われた。

小池氏にとって頼もしい助っ人も駆け付けた。自民党で総務会長を務めた笹川堯元衆院議員と日本新党で“同僚”だった河村たかし名古屋市長だ。

とりわけ注目されたのが笹川氏だ。というのも、笹川氏の三男の博義氏は群馬3区選出の自民党の衆院議員で、自民党東京都連は「党が推薦する候補以外を党員あるいは親族が応援したら、除名等の処分の対象」にするという『都知事選挙における党紀の保持について』を7月11日に出している。博義氏は自民党群馬県連所属で都連に所属しているわけではないが、同じ自民党所属として都連に真っ向から逆らうことは控えたいに違いない。

にもかかわらず笹川氏は、小池氏と一緒に選挙カーに乗って「自民党員は堂々と小池さんを応援してほしい」と述べ、自身も選挙戦最終日まで応援し続けることを明言している。

さらに注目すべきは、小泉純一郎元首相の秘書官だった飯島勲氏の存在だろう。23日午後の銀座4丁目交差点で、演説を終えた小池氏に握手を求めて多くの人が押し寄せるのをやや遠くから眺める飯島氏の姿があった。

さっそく小池氏を応援する若狭勝衆院議員が見つけて駆け寄ってきた。

「よくわかったね」
「街宣車の上から見えていましたから」

2人は握手しながら、親しげに言葉を交わしている。

そもそも小池氏の出馬には小泉氏のバックアップがあり、小泉氏の側近である竹中平蔵氏を介しておおさか維新の会にサポートを依頼したという話が伝わっている。実際に「告示日に小池氏のポスターが都内各地に貼られたのは、おおさか維新の会の関係者が動いたからだ」と断言する者もいる。

ちなみに、おおさか維新の会は松井一郎代表が7月13日に特定候補を支援しない方針を発表したが、7月18日付の産経新聞が報じた「支持政党別の投票傾向」では、おおさか維新の会支持者による小池氏支持率は50%を超えており、どの政党よりも高くなっている。