女性セレブとのサウナトークとフィンランド料理!
しかしながら、通常の集まりと何か違うことをあげるとすれば、やはり語学力かもしれない。
実際に外国籍の人は3分の1程度だったが、フィンランド人、日本人というくくりだけでなく、海外に長く暮らす人、英語圏で育った人、様々なバックグラウンドの人が集まる中、テーマに合わせて、話す人に合わせて英語と日本語が入り混じり、誰もそれに違和感を感じていない様子。英語に助けられた瞬間だった。
さらに、参加者の半分近くが国際結婚をしていることもあり、異文化で育った夫との暮らしを面白く話すことで、笑いが広がり、距離が縮まっていった。
▼肝心のサウナの話
フィンランド大使館には、実は2つサウナがあるらしく、1つは職員用、1つは大使専用だそうだ。
ゲストには大使専用を使ってもらっているという話だった。何と光栄な。「日本にある在外大使館の中でも、サウナがあるのはフィンランド大使館だけじゃないですかね」とミッコさんは誇らしげに語った。
私たちが使わせてもらったのは、そのゲスト用サウナ。ラウンジからそのまま扉がつながっており、手前にシャワールーム、奥に2段式になったサウナルーム。5人も入ればいっぱいなので、2組に分かれて交代で入ることになった。すでに気後れしている私は、後半グループに。
バスタオル、バスローブなどがすでに用意してあり、センスのいいスーツやワンピースを着ていた女性たちも更衣室でバスタオル1枚になって、サウナルームへ。
自分の番の体験から説明すると、まずはタオルでシャワールームへ。(もちろん裸で)シャワーを浴びたら、バスタオルを再び巻いてサウナルームへ。上の段ほど気温は高いが、室内は暑すぎるというほどでもなく、意外と快適。
ヒーターの上に敷き詰めてある石に杓子で水をかけるとジューっという音とともに煙が上がり、湿度が上がっていく。みな修学旅行の風呂場のようなウキウキしながらきゃっきゃっと会話し5分も経つと、「そろそろギブアップ……」と1人、また1人と扉の外へ。
そしてシャワーを浴びて、用意された真っ白のバスローブに着替えて、再びラウンジへ。フィンランドでは、サウナが森の中にあり、サウナで温まったら目の前の湖へ飛び込み、冷えたらまたサウナ、と繰り返すのが本場の楽しみ方らしい。
白いバスローブ姿の女性たちにはワインと料理が提供された。男性陣が腕を振るったフィンランドのキノコなどが入ったスープやパスタ……なんとも言えぬ至福の時間。会話も弾み、お酒も進む。
そのうち、「せっかくだからバスローブで写真を!」と誰かが言い出し、バスローブで赤ワイン片手に東京タワーを背景にみんなで記念写真。
後日、酔いの冷めた頭で見たその写真には、明らかに場違いな人がいた。バスローブに包まれたちんちくりんな私が、美しい女性たちに囲まれていた。う、浮いている……。だが、服を着ていたとしてもなかなか会えない女性リーダーたちと裸のお付き合いができたことは、まさに一夜の光栄な夢だった。