女性の国際機関トップや官僚が大集結!

▼男性厨房入るべし。女性バスローブでワイン片手に語るべし

さて当日、フィンランド大使館の奥にあるラウンジルームには、続々と女性リーダーたちが集まってきた。

さすがに遅刻をしてはまずいと15分ほど前には到着。まだ1、2人だったため、子育て体験をつづった書籍を出版した「イクメン広報」として有名なミッコ・コイブマー参事官(現在は別の参事官が赴任中)や日本人の女性広報さんたちと楽しく会話。さらに、フィンランドからインターンに来ているという20代の男子学生さんがワインやカクテルを注いで歓迎してくれた。

「今日は、女性の会。私と彼はバーテンダーやシェフ役です。サウナはご一緒できませんが、楽しんでください」とミッコさん。

人数が少ないうちは、携わっている仕事やフィンランドとの関係などを自己紹介に変えることで、見知らぬ同士も会話が進んでいたが、徐々に国際機関の代表やら官公庁の女性リーダーたちが集まり始めた。教育系の国際機関や、日本の女性の活躍を推進するような大きな団体、国際的なコンサルティングファームのトップなどだ。こういう人たちが本当の「セレブリティ」なのだろう。その気品ある風格に圧倒され、気持ちと体は自然と端っこへ。

大使館の2階ラウンジには東京タワーの見えるバルコニーがあり、涼しい夏の夜風を楽しみながらワインと会話……といきたいところだが、やはり気持ちと体は隅っこへ。

フィンランド大使館内でおこなわれた別のイベントで提供された料理

こんな女性リーダーたちの間で、きっと相手にもしてもらえないのではと思っていたが、さすが国内外のビジネスシーンを渡ってきた女性たち。肩書きや年代なんて全く気にせず、前から知っていたかのように笑顔でサラっと話かけてくれるのだ。その時、ビジネスで値踏みをするような話は絶対にしないのも、社交に長けたセンスを感じさせる。

「子どもがアメリカの学校に通っていて、卒業式に出るために現地からさっき戻ったばかりなの。いい卒業式だったわ」
「今日は少し雨が降っているけど、私晴れ女なのよ。この前もね……」

女性同士がつながりやすい子育て、最近の身近な出来事、夫の話などを、まるでバス停で出会った人かのように話し始める。

おかげでこちらも難しい話はしなくていいんだという気になってきた。参加者の中では、役職的なレベルはもちろんのこと、年代も1番下の私と友人。それでも引け目を感じさせないでくれたのは、トップに上り詰めた女性こその気遣いや気さくさ、そしてこれこそ社交術だった。

彼女たちは普段、国際会議などで顔を合わせているメンバーも多いのだが、決してそれ以外のメンバーに疎外感を感じさせない。「これ、おいしいけどどうやって作るのかしらね」「お子さん今何歳?」と話を振ってくれたり、ちょっと会話に乗り遅れているとそっと背中に手を回してくれたりする気遣い。

世間では異業種交流会が人気だと聞くが、これこそ本当の異業種交流会であり、ただ名刺をかき集めたり、キャリアにプラスになる相手を捕まえるだけのハンティングではない、社交の場だと思えた。