4. 集中力を飛躍的に高める習慣
習慣1. 朝、「15分の片づけ」で集中状態をつくる
この習慣には2つのメリットがあります。1つは、片づけという作業そのものがピンポイント集中状態に入りやすいということです。高い集中力を発揮するには、一旦脳にその状態を作り出すことです。2つ目は、集中の物理的な環境が調うのでノイズが減ることです。
習慣2. 朝一番で1つの作業に集中する
片づけで集中モードができたら、次は1つの作業に集中しましょう。なるべく重要な仕事が望ましいですが、フロー状態に入るためには得意で好きな仕事がおすすめです。
TODOリストの中であなたが朝一番のフロー状態としてどの作業を選ぶかで1日の生産性は変わって来ます。その際、カウントダウンタイマーを使うと締め切り効果が働き目の前の仕事に没頭しやすくなります。
習慣3. 気がかり・やるべきことリストに書き出す
気がかり、やるべきことで脳が疲弊しないようにするには、外部メモリに頼ることです。外部メモリとは気がかりリストやTODOリストなどに書き出すことです。脳から一度切り離すことでモヤモヤした不安が消えます。
そして、書き出す作業は前日や通勤電車の中で終わらせておき、朝一番はそのリストを見ずにかばんの中や机の中にしまいましょう。このリストから離れることで今目の前のことに集中できます。
習慣4. シングルモードのプランを立てる
同じモードでできる仕事を固めて行うために、作業を書き出してモードを記入しましょう。私の場合は元々内向性が高いため、外向性が要求される打ち合わせや電話などコミュニケーションを取るモードに移るにはエネルギーを要します。だからこそ、打ち合わせ・電話・外出は可能な限り固めるようにしています。
相手がある仕事なので、完璧は難しくても可能な限り調整しようとすれば案外できるものです。まずはコントロールできる部分からやってみてください。
習慣5. 小さな集中と大きな集中の練習をする
フロー状態というと、1時間も5時間も集中できている状態と考えられがちですが、今ここにピンポイント集中できている状態が短くてもいいのです。むしろ、小説家や将棋の棋士でない限り、1つのことに数時間邪魔されずに集中することは難しいでしょう。
そこで私がお勧めしている工夫が「5分」「15分」「90分」の集中です。
実は、たった5分でもピンポイント集中ができればいいのです。
まずは通勤電車で駅を乗り過ごすほど集中して本を読むとか、メールの返信だけに15分集中する、提案書作成は机を離れて会議室で90分集中すると行った具合です。
小さな集中でも大きな集中でも、集中する習慣ができればいいのです。そのため、ながら作業を可能な限り、少なくしてください。たとえば、食べるなら食べる! メールを返信するなら徹底して返信する! と決めるのです。
以上、「集中する習慣」をご紹介してまいりました。様々な仕事があるのであなたの仕事の状態に当てはめてみてください。まずは、ベビーステップとして5分集中から始めてみてはどうでしょうか?