永井孝尚氏

朝シフトを始めたきっかけは単純だ。いつも通勤で使っている電車が、朝のラッシュ時に2日連続で全線停止に。しばらくして動き始めたものの、待たされた通勤客が殺到して、とても乗る気になれなかった。帰宅してそのことを妻に話すと、「早起きしてみたら?」。それ以来、1日のサイクルを2~3時間早めて朝5時に起き、空いている電車で悠々と座りながら出社する生活を続けている。

むろん朝シフトのメリットはそれだけではない。自分でやってみてわかったのは、朝は生産性が飛躍的に高まるということだ。早起きの達人たちは口々に「朝の生産性は夜の残業の6倍」というが、私の実感も同じだ。夜3時間分の残業は、たいてい朝30分で片づいてしまう。