健康を維持する秘訣は何か。経済評論家の勝間和代さんは「筋肉を蓄えることが大切だと考えている。私は最新テクノロジーを活用して、スポーツジムに通わずに健康を保っている」という――。(第2回)

※本稿は、勝間和代『仕事と人生を変える 勝間家電』(ダイヤモンド社)の一部を再編集したものです。

筋肉を増やすことは最善の投資

なにをおいても健康を保つことが気力・体力へのカギですが、健康を保つことの柱の1つに、私は筋肉を蓄えることがあると考えています。若々しさを保つためにサプリを飲んだり、肌に気を使う人がいますが、これについても私は筋肉を増やして運動するのが一番簡単だと考えています。

たとえばファッションも、スタイルが悪い人がハイブランドに身を包むより、スタイルのいい人がユニクロを着た方がかっこよく見えます。つまり、ファッションに投資する時間やお金があるのなら、それは趣味の範囲にとどめ、それと同等あるいはそれ以上に、自分の体型維持や向上に時間やお金を使ったほうが、健康的で美しく、気力・体力のあふれた人生を送ることができるだろうということです。

寿命を予測する数値はいくつかありますが、代表的なものを挙げると次の3つだと言われています。

(1)歩行速度
(2)最大酸素摂取量(VO2 max)
(3)善玉コレステロール値

これらはすべて加齢とともに下がりますが、日常的に運動したり、食生活に気を使ったり、歩いたりする人は、大きく下がらず横ばいを保ちます。

五十肩が2週間で解消した“神家電”

歩行速度が同年齢の人よりも速く、血液が効率的に酸素を運び、善玉コレステロールが活発だと、体内の血液の浄化作用がうまく働き、動脈硬化を筆頭とした血管の病気になりにくい。だからしっかり筋肉をつけるわけです。

ではどうやって筋肉を保つか、増やすかですが、これは無理な筋トレをするよりも、日常生活の生活習慣で補うべきだと考えます。たとえば私は家でも旅行先でもVR(※)を持ち歩き、どこでも有酸素運動やトレーニングができるよう備えています。

※VR(VRゴーグル):仮想現実(Virtual Reality)を現実であるかのように体験できる専用ゴーグルを装着することで、視覚・聴覚などを通じて仮想空間に入り込む没入感を得ることができる。

2年間悩んでいた五十肩が、VRをはじめて2週間で解消しました。その瞬間からVRは、私にとって人生の質を上げ健康を保つ必須アイテムになりました。

自宅で仕事をして肩が痛い日本の女性ビジネスウーマン
写真=iStock.com/mapo
※写真はイメージです

加齢とともに肩の可動域が狭まったため、マッサージに行ったり、ぶら下がり健康器にぶら下がったり、整形外科を受診したりしましたが改善されませんでした。そこでそのときたまたま買ってあったVRで「ビートセイバー」(後述)というプログラムをやってみたところ、たった2週間で肩が動くようになったのです。

ただこの2週間というのが曲者で、逆に2週間やらないと、またすぐに肩が固まってしまうので、私は海外旅行にもVRを持ち歩くようになりました。VRは主に「ゲーム系」と、お喋りを楽しむ「チャット系」の2種類があるのですが、私はゲーム系、特にフィットネスゲーム系にドハマりしています。