隔週で開催している早朝勉強会「朝カフェ次世代研究会」も、新しいライフワークの1つだ。ブロガー仲間との早起き自慢がきっかけで始まった勉強会だが、インフルエンサー(カリスマ的にまわりに影響を与える人)が大勢参加してくれるため、私も毎回、刺激を受けている。会のスタートは朝6時半。人によっては始発に乗らないと間に合わない開始時刻だが、出席率は95%以上で、遅刻者はほとんどいない。自分へのコミットメントが強い方が多く参加してくださっているということを実感している。

自分の時間をバランスよく配分できるようになってから気づいたことがある。これまで「ライフ」と「ワーク」は水と油だと考えていたが、それぞれは、じつは相通じる部分が多いのだ。たとえばブログや本の執筆は、読者に提供する価値を徹底的に考え、全体としてストーリーが浮かび上がるように構成する力が必要になる。写真や合唱でも同様だ。このとき求められる構成力は、仕事の企画力とほとんど同じだ。

この気づきは大きかった。ライフとワークは時間を奪い合うものだと考えていた時期は、多忙になると「あっちの時間が足りない」と焦りが募った。しかし、お互いに根っこでつながっているとわかってからは、忙しくても汲々(きゅうきゅう)としなくなった。

私の朝シフトが成功したのは妻の協力も大きい。私は体質上の問題でお弁当を持参しているが、妻は先に起きてお弁当の用意をしてくれる。家族のサポートがなければ早起きを続けることは難しかったに違いない。

サラリーマンにとって最大の障壁となるのは、定時退社を許さない職場の空気かもしれない。私が勤務していた日本IBMでも、夜遅くまで頑張る社員は多かった。しかし私の場合、報・連・相をこまめに行っていることもあり、これまでついた上司はすべて、定時退社しても嫌な顔をすることがなかった。