STEP4●それでも嫌われてしまうあなたへ
故スティーブ・ジョブズが今回の自己評価シートをつけたら、間違いなく高得点をマークするだろう。そして、「あなたは職場全体から嫌われている奇人だ」との診断結果を伝えたら、このように喝破するに違いない。
「他人に嫌われて何が悪い。空気なんて読むな。ハングリーであれ、愚かであれ!」
はっきり言おう。自己評価シートで16点を超えてしまった奇人はもはや変われない。あなたはジョブズに近い存在なのだ。人に嫌われてもいい。革新的な仕事を成し遂げることで広く社会に貢献してほしい。
一方で、「自分はそれほど奇人ではない。クリエーティブでもない。だけど、なぜか嫌われてしまう。助言してくれる親しい友達もいない」と悩む素直な人もいるだろう。
誰からも好かれたい、みんなから愛されたい、それを失いたくないという考え方を、心理学では「失愛恐怖」という。日本人は特にこの考え方が強く、好きでもない「友達」と無理に付き合い続けることで心身をすり減らしてしまう人もいる。
しかし人間とはおかしなもので、みんなから好かれて順風満帆な人生を送っている人には共感を覚えない。少なくとも私は、欠点を抱えて敵も多くてちょっと不健康な人のほうが好きだ。誰からも嫌われてしまう孤独なあなたに親しみを覚える人がいることを忘れないでほしい。