調査概要/楽天リサーチの協力を得、働く男女1000人(男女500人ずつ)にネットを通じて調査を実施。調査期間は2012年3月26~28日。
6割以上の男女が職場に「嫌いな男性」がいると回答し、女性の7割が「女性の敵は女性」と思っている。一方で、6割以上の男性、8割以上の女性が「企業戦士としてつながっている人」をもたない。寂しい職場の人間関係が浮き彫りになった。
面倒な女より、面倒な男が多い
「今、仕事でどんなことに悩んでいますか?」
先日、ある業界団体のセミナーで講師をした際、参加者たちにこう問いかけた。圧倒的多数を占めた答えは何だと思うだろうか。猛烈な忙しさ? 給料の低さ? 取引先との関係? どれも違う。答えは、「同僚との人間関係」だ。実に8割以上が挙手した。
「そうだよなあ……」とため息まじりの共感がセミナー会場に広がったのを鮮明に覚えている。だから私は、7割近くが「職場の人間関係で悩んだことがある」と答えた今回の1000人アンケートの結果にも驚かない(Q1)。「意外と低い」と感じたほどだ。
価値観の異なる人が集う職場は「嫌な人がいる」ほうが常態なのだろう。アンケートでも6割以上の男女が「職場に嫌いな(苦手な)男性がいる」と答え、「嫌いな(苦手な)女性」についても、自身の性別によるが4~6割がいると答えた(Q2)。
職場の人間関係に悩んだことがないという人は、とても幸運であるか、「職場とはこんなもの」と割り切っているかのどちらかだ。
そして、人間関係に悩んでいないという本人が、周囲の悩みの種になっていることもある。特に男性は鈍感な人が少なくない。Q1でも男性より女性のほうが敏感で悩んでいるのがわかる。また、男性は女性に比べて「面倒くさい」「浮いていてイタイ」と密かに思われている人の率が高い(Q2)。