電車に乗ったら乗ったで、会社に行ったら行ったで、心に何かしらの波風が立ち、いらだちを覚える――。周囲の人間との関係に影響されずに、心の平穏を保ち感情的にならずにすむ秘策を、精神科医が伝授する。

感情を制御できないのは「大人げない人」

社会で生きている多くの人は、たとえ悪感情を心のなかでわき上がらせていたとしても、吐き出すことなくのみ込んでしまうことがほとんどです。感情に任せて怒鳴ってしまえばパワハラだととがめられ、今どきは警察のお世話になることもある。だから人は感情を必死にのみ込むのです。

ただし、そうして感情の暴発を我慢できたとしても、悪い感情そのものが消えるわけではありません。心にくすぶる悪い感情は、その人を不機嫌にします。そんなピリピリした人に周囲は近づきたがらないでしょうし、感情を制御できない大人げない人と思われて、周囲を不快にさせてしまうのです。