失言、暴言、自慢話……気をつけていても、人間関係を悪くしてしまう発言がうっかり出てしまう。謝り方によっては、さらに傷口を広げるケースも数多い。
言ったことをなかったことにする技術はあるのか。コミュニケーションを戦略的に研究する専門家が、関係を修復させる効果的な謝罪の仕方を解説する。

SNSが発達している現在、「なかったこと」も、「あることになってしまう」時代です。たった一言が、命取りになる可能性があります。

#MeTooムーブメント(※)が示すように、世界でハラスメントに対する目は大変厳しくなっています。日本でもセクシャルハラスメントや女性蔑視の発言が問題視されるようになりました。宮城県PR動画はセリフや態度が性的な連想をさせ、「下品で差別的」という批判が相次いだのは記憶に新しいでしょう。昔の感覚で「それくらい」と思っていても、今や通用しません。どのような発言がハレーションを起こしやすいのか、事例を把握したうえで慎重に発言しましょう。

(構成=三浦愛美 撮影=横溝浩孝 写真=PIXTA)