『世界一感動する会計の本です』山田真哉/日本実業出版社
童話風の「たまごの国の物語」を読み進みながら、簿記の歴史と経理の基本を学ぶ。借方・貸方を自分・他人に言い換えることで、簿記の仕組みがすんなりと理解できる。

『経営の大局をつかむ会計』山根 節/光文社新書
財務諸表をアバウトに見るだけで、ビジネスの新しい潮流が見えてくる。ソフトバンクやソニーなどを例に取りながら、経営戦略にも使える会計学のエッセンスを紹介。

『はじめての人の簿記入門塾』浜田勝義/かんき出版
漫画を使って簿記のポイントを説明。また、初心者が苦手とする「簿記用語」と「記帳のルール」を、問題を解きながら覚える。ペンとノートを用意して基本を学ぼう。


『稲盛和夫の実学』稲盛和夫/日経ビジネス人文庫
京セラを超一流企業に育て上げた著者が体得した会計の本質をあますところなく紹介。「儲けとは」「値決めとは」など稲盛流“渾身の実学”から得るものは大きい。


『財務を制するものは企業を制す』井原隆一/PHP文庫
「創業は易く、守成は難し」。多くの企業を再建してきた“財務のプロ”が語る経営論。自身の経験や古今東西の故事・歴史を縦横無尽に駆使して、財務改善のコツを語る。


『消費税のカラクリ』斎藤貴男/講談社現代新書
消費税増税の是非について論争が繰り広げられている。しかし、マスコミは不公平税制の真の実態を報じない。気鋭のジャーナリストが、消費税問題の本質に切り込む。


『増税のウソ』三橋貴明/青春新書
財務官僚とマスコミによる財政再建と復興増税というまやかしを喝破。デフレ下での増税がもたらす危機に警鐘を鳴らし、有効需要創出による日本復活の処方箋を提言する。


『源泉徴収と年末調整』斎藤貴男/中公新書
サラリーマンの給与から天引きし、後から還付する源泉徴収と年末調整。日本の納税制度の歴史的経緯と現状をたどり、国民の希薄な納税者意識の弊害を問いただす。


『会社のお金はどこへ消えた?』児玉尚彦/ダイヤモンド社
税理士の著者が、1000人以上の社長に会い、その経営上の失敗と知恵を集約し、会社にお金を呼び込むための鉄則をまとめた本。貸借対照表を視覚的に読み込む。


『会社にお金が残らない本当の理由』岡本吏郎/フォレスト出版
優秀な経営者でも会社をつぶすことがある。いくらマーケティングと営業にたけていてもダメなのだ。誰もが知りたい、会社にお金を残すためのシステムを解説する。


『最新 原価計算の基本と仕組みがよ~くわかる本』柴山政行/秀和システム
原価計算にスポットを当て、ビジネスマンにとって「ぜひ知っておいてほしい!」というコストマネジメントの基本と仕組みを、ビジュアルで、わかりやすく公開した入門書。


『原価計算だけで満足していませんか!』堀口 敬/日刊工業新聞社
あらゆる競合製品の原価を分析しながら、他社に負けない製品を開発するための本。設計、購買、製造、経理など企業各部門の利用目的別に原価管理の手順を紹介する。


『グロービスMBAアカウンティング』グロービス経営大学院/ダイヤモンド社
新会社法や税制改正による新会計基準に準拠した経営の視点から会計を学べるテキスト。実際の企業の事例をもとに、財務会計と管理会計のエッセンスを解説する。


『企業価値を創造する会計指標入門』大津広一/ダイヤモンド社
経営の視点から会計指標の読み方を解説。「ROA(総資本利益率)」などを経営目標に掲げることの意義から、その分析のフレームワークまで、必要な知識を体系的に網羅。


『財務会計(第10版)』広瀬義州/中央経済社
最新の財務会計・企業会計施行制度を、理論と具体的な仕訳の実例で説く、企業会計のバイブル。大学院、ビジネススクールでのテキストとしても高い信頼を得ている。

公認会計士・税理士 柴山政行
1965年、神奈川県生まれ。埼玉大学経済学部卒業後、92年に公認会計士2次試験合格。大手監査法人勤務を経て、98年に柴山政行公認会計士事務所を開設。2004年柴山ソリューションズを設立し、コンサルティングなどの業務を開始。『サバイバル会計学』など著書多数。
(構成=岡村繁雄 撮影=加々美義人)
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