すぐにビジネスにつながる「数字センス」を磨く練習問題を、ミリオンセラー『さおだけ屋はなぜ潰れないのか?』の著者が伝授。足し算、引き算、掛け算、割り算という、算数の知識があれば十分解けます。

Q.会社の食事会でワリカン払い。得をするのはどちら?

(A)自分のクレジットカードで全額払い、他の人から現金を徴収する
(B)他の人にクレジットカードで全額払ってもらい、自分は現金で支払う
公認会計士 山田真哉氏

会社の新入社員歓迎会をかねて、部内の若手社員10人で飲み会をすることになった。支払いは残念ながら会社持ちではなく、参加者全員で平等にワリカンである。となるとやはり、誰かが「支払い役」として、まとめてお金を払うことになる。たとえば10人で5万円だったとすれば、それを支払い役の人がクレジットカードでまとめて支払い、後で全員から5000円ずつを回収するのがごく一般的なやり方だろう。

さて、あなたはこんなとき、支払い役を率先して買って出るタイプだろうか?

それとも「面倒くさいから支払いは他の人にやってほしい」と思うほうだろうか?

もし、会計的なセンスのある人が飲み会のメンバーにいたとすると、率先して支払い役を買って出る可能性が高い。

といっても、参加者から徴収するお金を5500円に水増ししてごまかしておけば、自分の支払い額が500円で済むから支払い役になったほうがお得……というようなセコい話ではない。