すぐにビジネスにつながる「数字センス」を磨く練習問題を、ミリオンセラー『さおだけ屋はなぜ潰れないのか?』の著者が伝授。足し算、引き算、掛け算、割り算という、算数の知識があれば十分解けます。
Q.スーツ専門店で、「オーダーメード」に力を入れることになった。店長の方針として間違っているものはどれか?
(A)販売単価を上げよう
(B)在庫を増やそう
(C)店舗面積を縮小しよう
いまの季節、真新しいスーツに身を包んだ新入社員が街を歩いている姿を、よく目にするものだ。かつて新入社員のスーツ、あるいは就職活動の際のいわゆるリクルートスーツといえば、ロードサイドの紳士服専門店で購入するというのが定番だったが、最近、徐々に勢力を拡大してきているのが、オーダーメードのスーツを看板に掲げる店である。
オーダーメードスーツというと、価格的にも非常に高価なものというイメージが先に立つが、最近は、価格的にもかなり求めやすいものになってきている。たとえば、京都に本拠を構えているザ・スーパースーツストアでは、スーツ上下で3万8000円から仕立ててもらえる。
オーダーメードという、量販店や専門店にはない差別化路線が消費者の心をくすぐったことと、低価格路線が受け入れられて、いま、オーダースーツの店が増えている。オーダーメード戦略は、消費者にとっても興味深いものだが、もしあなたがメーカーサイドの人間だったとして、新規オープンしたオーダーメード店の店長を任されたとしたらどこに重点を置きながら店を運営するだろうか?