導入開始から25年以上が経過した希望番号制度。車の名前や記念日、語呂合わせ……選ぶ理由は人それぞれ。中には抽選になるほどの人気番号も。ナンバー選びの背景にある、興味深いエピソードや数字に込められた意味とは。
駐車料金を精算する際にナンバープレート4桁が必要になる旨が掲示されている駐車場
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ディーラーがサービスで取得するケースも

ナンバープレートの数字4ケタを好きな数字にできる「希望番号制度」は、1998年5月から「札幌」「横浜」「名古屋」「福岡」など26地域で始まった。これは分類番号が「横浜35」や「品川33」などの2ケタから、「横浜310」「品川302」など3ケタに代わるタイミングに合わせたものであった。全国での導入は、その1年後の99年5月からであり、軽自動車には2005年1月から適用されている。

導入から四半世紀を超えた今、パーク24が実施したアンケートによると、全体で約5割のオーナーが希望番号を選択している。一方、中には新車契約時に「希望番号は不要」を選択したお客に対して、サービスとして「358」など縁起の良いとされる番号をつけるところもある。「せっかくの新車なのに、『893』『5648』『4219』などの問題ある番号になったら申し訳ない……」という日本のディーラーらしい気遣いと言えるだろう。このような場合はもちろん客に費用は請求せずディーラーの負担で取得している。