自分の足りない部分に目がいったら、どうすればいいか。心理セラピストの杉田隆史さんは「自分の『ない』部分を恐れ、毛嫌いして、もっと何かを手に入れたり、能力を身につけたりしようとしなくていい。たとえば品行方正な寅さんがいても、どこか『愛おしい』とは思えないだろう」という――。
※本稿は、杉田隆史『「なんだか生きづらい」がスーッとなくなる本』(三笠書房)の一部を再編集したものです。
自分のダメな部分が妙に気になったら……
図表1をご覧ください。このリンゴの絵、どこが一番気になりますか?
欠けている部分ですよね。でもこのリンゴ、欠けている部分以外は完璧なのに、なかなかそちらには目を向けられないんですよね。
あなたが一人で考え事をする時なんかも、やっぱり自分のダメな部分が妙に気になったりしませんか?
お金が「ない」、時間が「ない」、カワイく(カッコ良く)「ない」……。
自分が持っていないものや、できないことが次々と浮かんできて、どんどん不安になることとか、ありますよね。特に夜に考え事する時なんか。
人は足りない部分が気になるものなのです。