カメラでは目の前の人を救うことはできない

カーターが撮影した「ハゲワシと少女」、そして彼の自殺は、報道写真の力とそれに伴う倫理的な問題、ジャーナリストとしての「事実を伝えること」と「人が人を助けること」の葛藤を世に問いかけるものとなった。

「ハゲワシと少女」は、飢餓や貧困の現実を映し出すと同時に、報道という行為に内在する倫理的なジレンマも浮き彫りにしている。

伝える者がいなければ、アフリカの大地で起きた悲劇は誰にも知られることがなかっただろう。知られなければ、それは存在しないのと同じだ。