成果を出せない人が変わるきっかけ
一方で、うまくいかない人は付加価値をつくるよりも、目の前のこと(緊急度が高いこと)や自分ができること、やりやすいことを優先しています。
ではそういううまくいかない人が成功視点を身につけるにはどうしたらいいのでしょうか?
すぐにできる方法があります!
それは「自分への問いを変えること」です。
「問いを変える」と言われても、いまいちわかりにくいかもしれないので、具体的に説明します。
たとえば、商品が売れないという悩みをもっている人が起こしがちな「間違い」があります。
営業の仕事をしているAさんは、最近自分の営業成績がいまひとつなことが悩みの種でした。
「こんなに頑張っているのに、どうして売れないんだろう?」
いつもそのことを考えていました。
「なぜ売れないか」と考えるのは間違い
売れない理由は、競合商品との差別化が足りないからだと考え、競合商品との違いを細かく割り出していきました。
また、顔を出す頻度が足りないからだとも思い、頻繁にお客さんの会社に顔を出すようにしました。
実行に移してしばらくしても、なかなか成果が出ません。
Aさんはさらに考えました。「どうして売れないんだろうか?」
そして、また思いつきました。「値段を下げれば売れるはずだ」
利益を削り、値下げを断行。それでも、売り上げにはあまり変化がありません。
途方に暮れたAさんでしたが、Aさんは何を間違えていたのでしょうか?
Aさんの間違いは、「問い」にありました。
売り上げを上げるために必要な要素を見つけようとしていたのですが、その要素の導き方が違っていたのです。
Aさんは「どうして売れないんだろう?」という問いを立てました。
でも、ここで立てるべきだったのは別な問いです。それは、「どうしたら売れるんだろう?」です。