「もし行っとったら私が殺されとったかも」
この店では鈴木を要注意人物として認識していたようだ。
「だいたい午後8時半とか9時に来て、午前1時半とか2時のラストまでいましたね。目的はお気に入りの子をアフターに誘うことでしたけど、危ないから二人きりでは行かせずに、私やもう一人の子が一緒に付いていくようにしてました。
そういえば、別のスナックのフィリピン人の女の子は、事件を起こしとる最中に、鈴木から3回くらい昼ごはんに誘われとるんです。全部断ったみたいですけど、『もし行っとったら私が殺されとったかも』と話していました」
3人を殺害してもなお、鈴木はみずからの行動を改めることはなく、これまで通りに夜の街へ出ては、無邪気に遊んでいたのである。その、反省のかけらもない、底抜けに無感覚な姿には、ただただ恐れを抱いてしまう。