「動いている金目の紙」はホームファイリング
動いている「金目の紙」はホームファイリングをします。ホームファイリングとは必要な紙を5秒で取り出せる仕組みです。『人生が変わる 紙片づけ!』という本に詳しく書いていますが、ここでは高齢者に合わせて簡略化した方法をお伝えします。
ファイリングをする紙は、「金目の紙」だけではなく、健康保険証やパスポートなどの重要書類も対象になります。これらはお金に換わるわけではありませんが、何かの目的のために必ず必要になるもの。言い換えるなら「使う目的がある紙」です。
つまり、ホームファイリングをする紙は、「動いている金目の紙」と「使う目的がある紙」の2種類ということです。この仕組みを作っておけば、今後、様々な紙が入ってきても、ぐちゃぐちゃにならなくなります。
ホームファイリングの3カ条
1 大切なのは、どう収納するかより、何を残すか
ホームファイリングが目指すゴールは、「必要な紙を5秒で取り出せる仕組みを作る」こと。どんなに美しく収納されていても1000枚の中から1枚を探し出すのは大変。でも必要な紙だけが10枚厳選されていれば、そこから1枚取り出すのは5秒でできる。だから「紙片づけ」で最も大切なのは収納の仕方を知ることではなく、何を残すかを知ること。
2 残すのは「金目の紙」と「使う目的がある紙」だけ
実は残すべき紙は2つだけ。「念のため」と思って取っておいても、必要なときに探し出せなければ意味はない。
3 ネットで情報を見られるなら紙そのものはいらない
拙著『人生が変わる 紙片づけ!』(ダイヤモンド社刊)では、「書かれている『情報』だけとっておきたい紙」については「データ化」してクラウド保存を推奨している。しかし、親世代にそこまで求めるのは酷なのでデータ化まではしなくてOK。ただしネットでも見られる情報が載っている紙(取扱説明書や自治体のパンフレットなど)は処分して、今後はスマホやパソコンで見られるようにしてあげよう。