モノを全部出してチームごとに分ける

キッチンにあるモノを全部出したら、鍋やフライパンなどの「調理器具」、ボウルやザルなどの「下ごしらえ用品」など、チームで分けていきます。

チームで分ける理由は、そのほうが要・不要を判断しやすくなるからです。

今、床に広がっているモノはとても量が多いので、そのぶん、情報量も多いです。大量の情報を一度に処理しようとすると、処理能力を超えてしまって、逆に思考停止に陥ることがあります。特にご両親は高齢なのでその可能性は高いです。だから、小さく分けて考えましょう。チームごとに小さく分ければ、考えを巡らせる範囲が減るのでサクサク思考できます。その結果、時短になります。

また、チームで分けると、今使っているモノと使っていないモノとが明確になるのもポイント。新旧入り交じった状態だと、要・不要を判断しやすくなりますよ。

買い替えで「代用」し省スペースを実現

チーム分けをしてみると、例えばザルやボウルが大小様々、複数あることがわかったりします。いろいろな形のモノがあるためそのぶんスペースをとっています。形が違うから重ねて収納することもできず、面積を奪われているのです。

でも、実はそのことに気づいたらチャンスです!

「いる? いらない?」と聞いた後に、次のような言葉を付け足してください。

「これを省略して、あれに代用したら、ぐっとスペースが減るよ」
「これに代用したら、洗い物が減ってラクになるよ」
「100均に売っている、小さいサイズのモノに買い替えたらスペースが空くよ」

通販番組のごとく、今これを決断したら、いかによい未来が待っているかを伝えるのです。

これは私が、通常のお片づけでもずっとやっていることです。

スライサーなど、キャベツ専用とか千切り専用とかいろいろな形のモノを持っておられる方に、「貝印のコンパクトな調理器セットなら全部の機能がそろっているから、こんなにわずかなスペースに収まりますよ」ということを、スマホで商品の写真を見せながら提案したりします。すると皆さん、「今の専用のものを全部捨ててそれに買い替えます」とおっしゃいます。