実家片づけは「キッチン」から手を付けたい
仕分け置き場が確保できたら、場所別に3ステップに分け、片づけていきます。
【1】キッチン→【2】寝室→【3】リビング の順番です。
キッチンを最初に片づける理由は、年輩の方にとって最も生活に近い場所だから。3度の食事はいくつになっても必要なので、キッチンが片づいて使いやすくなると、快適さをすぐに実感できます。しかも7時間もあれば、だいたい片づきます。
また、キッチンは「省略と代用の考え方」を学ぶのに最適な場所。これは、用途が限られていたり役割が重複したりしているモノを減らし、他のモノで代用していくという考え方です。これがわかると、他の場所を片づけるときも、処分すべきモノの判別がつきやすくなり、前向きに取り組めるようになります。
多すぎる保存容器や賞味期限切れの調味料が眠っている
まずは食器棚やシンク下など、キッチンにあるモノを全て出して床に並べます。
「え~、大変そう」という声が聞こえてきそうですね。
たしかに、足の踏み場がなくなりますし、気分も滅入ってきます。でも、実はその大変さが肝なんです。「こんなにモノが多いんだよ!」という現実をご両親に突きつけ、例えば10個出てきた保存容器を一つひとつ「いる? いらない?」と聞いていくと、どんなにもったいない派の人でも、必ず「それはいらない」と判断するモノが出てきます。
また、キッチンは賞味期限切れのストックも数多く眠っているので、処分するモノが明確なのもポイント。こうやって収納スペースを空けていくことで初めて、出しっぱなしになっているモノをしまう場所が確保できるのです。