説明が上手いと「仕事ができる人」に見える
第2位は『「説明が上手い人」がやっていることを1冊にまとめてみた』でした。2022年7月に要約を公開して以降、2022年、2023年、2024年と3年連続でベスト10にランクインしています。
早く評価を得る方法がある。それは説明上手になることだ――。
外資系金融機関勤務の著者、ハック大学 ぺそさんは本書の冒頭で、説明力の重要性をこのように協調します。その理由は、説明が上手いと「仕事ができる人」「頭がいい人」に見えるからです。
本書ではその前提のもと、ハック大学 ぺそさんがこれまで出会った「説明が上手い人」たちの説明術をまとめています。
そのうちの一つが「差分を1分で話す」。知っている内容を全て話そうとするのではなく、新たに起きた出来事のうち、自分は知っているけれど相手は知らない「差分」だけを1分で説明するのです。当たり前といえば当たり前の説明術ですが、意外と実践できておらず、「……つまり?」「それはこの前に聞いたけど?」と突っ込まれがちな人も多いのではないでしょうか。
「頑張っているのに、なぜか認められない」「自分の意見はなぜ受け入れられないのだろう」……そんなふうにモヤモヤしているあなたの弱点は「説明力」にあるのかもしれません。本書を熟読して「説明が上手い人」に生まれ変わり、新年のスタートダッシュを切りましょう。
会社の「ムダ作業」は減らすことができる
第3位は、『無くせる会社のムダ作業100個まとめてみた』でした。業務コンサルタントの元山文菜さんが、仕事において発生しがちな「ムダ作業」を100個挙げ、それぞれの解決策を示した一冊です。
ムダの一例として紹介したいのが「何度も説明」。いろいろな人から何度も同じ質問をされ、対応に時間を取られてモヤモヤしてしまうことはありませんか?
本書によると、誰かの質問に対応している時間は、自分のキャリアやスキル、成果には結びつかない「他人のための時間」。ビジネスパーソンとしてステップアップしたいなら、「他人のための時間」は削り、浮いた時間を「自分のための時間」に回しましょう。
「何度も説明」を撲滅するために取り組みたいのが、質問を1カ所にまとめて管理する「FAQ一覧」を作ること。FAQ一覧の作成には時間がかかりますが、一度作ってしまえば、今後誰かに質問されても「FAQをご確認ください」と言うだけでOKです。
2025年を成長と自己投資の1年にしたいなら、本書を読んで「自分の周囲にはどんなムダ作業が存在しているだろう?」「ムダ作業を減らすには?」と考えてみてはいかがでしょうか。