最高のパフォーマンスを発揮するにはどうすればいいか。心理カウンセラーの片田智也さんは「『結果を出したい』『契約を取りたい』と力んでいると、不安や緊張でガチガチになり、パフォーマンスが落ちてしまう。それを避けるためには、『結果そのもの』ではなく、『結果に向けた行為』に目を向けるといい」という――。

※本稿は、片田智也『弱メンタルでも職場でうまいことやる方法を教えてください!』(明日香出版社)の一部を再編集したものです。

ステップ、プロセス図を指差す手
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気疲れを防ぐには、他人の感情に責任を持つのをやめる

相手がどう思うか気を遣いすぎる

他人の感情に責任を持つのをやめる

妙にへりくだった言い方をしたり、やたら「すみません」と謝ったり、「大丈夫ですか?」と何度も確認したりする人は、相手がどう思うかを考えすぎてしまう傾向があります。

気が回る人ほど、他人の感情を気にして疲れてしまいがちです。

どう考えれば、こういった気疲れを防げるのでしょうか?

ずばり言うと、他人の感情に責任を持つのをやめることです。

たとえば、お店の接客に満足するかどうかは2つの要素で決まります。

1つがお店側の接客そのもの。もう1つが、接客に対するお客さん側の期待値です。どのぐらい期待を寄せているかは人それぞれであり、どんなに丁寧な接客をしても不満を持つお客さんは現れるでしょう。

では、その不満はいったい誰の責任なのか?

「100%お店の落ち度」というのは昭和の発想です。

不満の感情は、期待と現実のギャップから生じます。つまり、高い期待を抱いていること自体、不満が生じる原因の一端、というわけです。

たとえば、10人中9人が満足してくれている。その状況で不満を持つとしたら、それはその人の期待値が高すぎるゆえ、でしょう。