あなたの発言をどう捉えるか、最終決定権は相手にある

もしかしてあなたは、「人の気持ちを害してはならない」と委縮してはいませんか?

誤解を恐れずに言うと、最近の「お気持ち重視」の風潮はちょっと度がすぎます。「傷つけてはいないか?」「怒らせたらどうしよう?」。そう思って本音を言えない……。お互いの気持ちや反応を探りすぎて、社会全体が疑心暗鬼になっているのかもしれません。

大丈夫です。

精神的に安定している人は、あなたが失言したところで何とも思いません。

反対に不安定な人は、あなたがどんなに気を遣っても何かの拍子に傷ついてしまうものです。

他人を害しないための配慮は必要。

ですが、そのためにあなたが疲弊することはありません。

あなたの発言をどう捉えるか、最終決定権は相手にあります。

よく思ってもらうための努力はできても、その人の内面をどうにかしてあげることはできないのです。

他人の感情に責任を持つのをやめて、むしろ自分の感情に責任を持つようにしてください。相手の感情が気になった時は、「それは私の仕事ではないな」と割り切ってみてください。反応を気にして気疲れすることも減っていくでしょう。

「配慮」は必要でも、それで「疲弊」しなくていい

「結果=自分の価値」と執着してはいけない

結果ばかり気にして疲れる

「結果に向けた行為」に集中する

仕事において結果や成果を出すことは必要です。

だからといって、結果のことで頭がいっぱいになると疲れてしまいます。

考えが行きすぎると、「結果=自分の価値」のようになってしまうでしょう。

自分に自信がない時ほど、結果に執着してしまうものです。

私自身、20代は特に「早く結果を出さなければ」と焦っていました。

結果はもちろん大事ですが、それ以上に大事なのが「結果との距離感」です。

人間というのは、コントロールできないものに欲求を向けると、感情が生じるようにできています。この場合の「コントロールできない」とは、「自分次第で決められない」という意味です。

ギャンブルを想像するとわかりやすいでしょう。馬券を買った馬が1着になるかどうかは、自分で決められません。それなのに、「絶対に勝ってもらわないと」と強く願っていたら、不安や緊張でいっぱいになってしまうでしょう。

仕事の場合も同じです。

「結果を出したい」「契約を取りたい」。そう思うのは自然な欲求です。

でも、契約を決めるのは、あなたではなく、あくまでもお客様です。

「絶対に契約を取らなければ」と力んでいると、不安や緊張でガチガチになってしまうでしょう。

問題は、それによってパフォーマンスが落ちること。話す内容を忘れてしまったり、失言したりすれば、取れたはずの契約も取れなくなってしまいます。結果に執着するのは逆効果ということです。