噛み応えのあるものを食べさせるべき
問題は、顎が発達しにくいことです。
歯の大きさは食べ物に関係なく成長します。歯が成長しているのに顎が発達しないと、歯の収まるスペースが足りなくなり、歯並びが悪くなってしまうのです。とくに西洋文化が入っている発展途上国では、お金のない人ほど歯に悪いものを食べがちです。そうしたものほど値段が安く、簡単にお腹を満たせるからです。
歯並びが悪いと、人前で笑うのを気にしたり、人相が悪くなったりしがちです。歯並びの悪さをバカにされたことが、精神に悪影響を与えることもあります。結果として犯罪に走る人も多いといわれています。その意味で幼少期の食事は重要で、軟らかく食べやすいものばかりでなく、噛み応えのあるものを食べさせる必要があります。
具体的には食物繊維の多い根菜や豆類、丸ごと食べられる小魚、弾力性のあるイカやタコなどです。ハンバーグなど挽き肉を使った料理も子どもの好物ですが、塊肉の状態で食べさせることも大事です。
【処方箋】
噛み応えのあるものを食べさせ、顎の発達を促す
噛み応えのあるものを食べさせ、顎の発達を促す