日常会話を通じて「数の理解」を深めていく
私たち大人は、2個のミカンを差し出すとき、ごく当たり前のように2という「数字」と、「に」という「読み方」と、2個に見合う「量」という3つの概念を頭の中で同時に認識することができる。だから、「ミカンを2個取って」と言われたら、何も考えずに2つのミカンを差し出すことができるが、数の理解ができていない幼児には、まだその感覚がつかめていない。幼児期に大事なのは、日常会話を通じて、こうした数の理解を深めていくことだ。
それを十分にしないまま、早くから計算ドリルをやらせても、「ただ計算という作業をしているだけ」で、まったく意味がない。むしろ、それをすることによって親の小言が増えるのであれば、百害あって一利なしだ。
私たちの身のまわりは、様々な数であふれている。しかし、家族間の会話は、目の前にモノがあると「あれ取って」「これがほしい」と、指示語で済んでしまいがちだ。それでも、言葉は通じるし、その方がラクだからだ。だが、子どもに算数的な力を付けたいと望むのであれば、これらの数字を言葉にして伝えることを意識してみてほしい。ここでひと言数字を加えるかどうかが、その後の未来を変えていく。
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