「老眼鏡を使うと老眼が余計に進む」はウソ
もし放置をし続けていたら、目のピントを合わせる機能を酷使することになり、あっという間に眼精疲労になってしまいます。
眼精疲労は目の疲れにとどまらず、頭痛、肩こり、吐き気などの全身症状へとつながり、深刻化します。そうなっては、仕事どころではありません。
「でも、老眼鏡を使うと老眼が余計に進んじゃうでしょ? それがイヤなんです」
こんな声をよくいただきます。
でも、それは非常に多い誤解です。老眼鏡をかけたからといって、そのせいで老眼が進行するということはありえません。
老眼とは老化現象の一種ですから、個人差はあるものの誰でも徐々に進むものです。
つまり老眼鏡をかけてもかけなくても、老眼の進行スピードは変わらないわけです。
それなら「視えづらい」「目が余計に疲れる」といった不快感を抱えながら過ごすよりも、頻繁に老眼鏡を変えたとしても、きちんと矯正した「視えやすい」状態で過ごすほうが、あなたの人生にとって“得”になると思いませんか?
「100円老眼鏡」=サンダル履きでマラソンするようなもの
ただし、老眼鏡といっても「100円均一」のお店で扱われている「100円老眼鏡」には気をつけてください。
眼科での診察・測定を経て処方箋を出してもらい、それをもとにメガネ屋さんでつくってもらった老眼鏡と、「100円老眼鏡」には天と地ほどの差があります。
(このとき、眼科を受診することで「目に潜む病気がないか確認してもらえる」というメリットがあります。老眼だと思って眼科を受診したら、実は片目が緑内障で失明寸前だったというケースは、実際珍しくありません)
たとえていうと「100円老眼鏡」とは簡易的なサンダルのようなもの。
それに対して、眼科を経てメガネ屋さんでつくってもらった老眼鏡は、ランニングシューズのようなもの。
サンダル履きでマラソン大会に出場する人は、いないはずです。うまく走れませんし、足が豆だらけになってしまうでしょう。
ランニングシューズでないと、マラソンなんてできません。
それくらいの差があると認識してください。