聴きやすいスピードは、10秒なら50文字、30秒なら150文字

③エピソードを加える

「今は30冊で50万部の著者をやっていますが、43歳でクビ宣言されて独立した当初は、時給900円引っ越し屋のバイトで食いつないでいました。年下にどなられてばかりで、精神的にもきつかったです」

このトークをよく使うのですが、こんなことがありました。「松橋さん、10年ぶりにお会いできましたが、池袋のセミナーにゲスト講師でこられてお話されましたよね。あのときの引っ越しのバイトから著者になった話に、とても力づけられました。感謝しています!」

10年も前に話したことが、これだけ心に残っていると言っていただいて、とても感動しました。

松橋良紀『うまく「雑談できる人」と「できない人」の習慣』(明日香出版社)
松橋良紀『うまく「雑談できる人」と「できない人」の習慣』(明日香出版社)

エピソードには人の心を動かす力があります。

特に苦労話と、そこから這い上がったエピソードは、共感を生み出して感情を揺さぶります。説明だけではなく、そんなエピソードを交えた自己紹介も用意しておきましょう。

ちなみに聴きやすいスピードは、10秒なら50文字、30秒なら150文字、1分間で300文字、3分なら900文字です。それぞれの時間で台本をつくっておきましょう。

一生のうち、何百回、何千回と使えることを考えるとやらないのは大損です。

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