「自己紹介の準備をしない」は大損失

うまく雑談できる人は自己紹介フレーズがあり、
できない人はアドリブで自己紹介をする。

人生で自己紹介をする機会は、どれくらいだと思いますか?

何かしらの集まりに参加したら、自己紹介をする機会があります。

カンファレンスでスピーチをする女性
写真=iStock.com/miodrag ignjatovic
※写真はイメージです

先日、オンラインセミナーに参加したときには、数人のグループに何度も分かれて自己紹介をする機会があり、わずか30分で4回の自己紹介をしました。

「そういえば、生涯でどれくらい自己紹介をするんだろう?」

と、疑問に思って考えてみました。講師をされている方なら自己紹介をする機会は、一生のうちで千回は超えるでしょう。少ない方でも数百回はするのではないかと思います。

なのに、自己紹介の内容をアドリブでやっていたり、大した準備をしていないのは、とても効率が悪く、もったいないことだと思います。

「佐藤商事の鈴木と申します」

このように、会社名とお名前だけ紹介する方は多いです。これだけだと印象に残らず、まるで「私を覚えないでください」と言っているのと同じです。

印象に残る自己紹介をする3つのポイント

印象に残る自己紹介をするために、次の3つのポイントを盛り込んでみてください。

①何で覚えてほしいかを伝える

「聴き方を教えるセミナーを主催している、一般社団法人日本聴き方協会の代表理事、松橋良紀と申します」

このように、何で覚えてもらいたいのか明確に伝えましょう。

「事務をしています」「営業をしています」「セミナー講師をしています」だけだと、印象には残りません。何をやっているのかひと目でわからない社名の場合は、特に丁寧に業務内容を紹介する必要があります。

②名前の解説をしよう

「松橋と申します。松の木の松に、ブリッジの橋で松橋です。

英語でパインブリッジです。

松橋はありそうであまりない名字ですが、それでも松崎とか高橋と間違えられます。松崎さんって呼ばれて、そのうち「しげるさんだっけ」と呼ばれ始めて、もはや原型をとどめない人になったこともあります。マツハシですのでお間違えなく」

このように、どんな漢字を使うのかと、英語に言い換えるとどうなるか、ユーモアを入れて伝えると、覚えてもらえやすいです。