季節によって研ぎ方を変える

また、季節によっても研ぎ方を変えると、お米の美味しさも変わってきます。

新米が出てから翌年の1月中旬ぐらいまでは、お米の水分が保たれていることが多くて柔らかいので、研ぐ際に力を入れすぎるとお米が割れて美味しくなくなります。

逆に2月~4月ぐらいまでは、置いているうちにお米が乾燥しやすく、硬くなっていることが多いので、研ぐ際には少し強めにすることをおすすめします。

芦垣裕『米ビジネス』(クロスメディア・パブリッシング)
芦垣裕『米ビジネス』(クロスメディア・パブリッシング)

ただし、雪の多い地域の場合は、あまりお米は乾燥しないので気をつけなくて大丈夫です。

7月~9月は、水分がさらに飛びやすく、お米の品質が落ちてくる傾向にあるので、やはり強めに研ぐことをおすすめします。

実は、ここ10年くらいの間に精米機も進歩しており、普通精米の場合でも、お米はほとんど研がなくても良い時代になってきています。

とはいえ、お米をよく見て、お米の気持ちになって研ぐことをおすすめします。

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